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環境SDGsおおがき未来創造事業 スタートアップセミナー


モデル・デザイナー
長谷川 ミラさん

大垣市長
石田 仁さん

岐阜県SDGs推進課長
浅野 恭代さん

ファシリテーター 
田中 信康

パネルトーク

テーマ
「SDGsの達成に向けて、どうアクションしていくか」

出演者
  • モデル・デザイナー
    長谷川 ミラさん
  • 大垣市長
    石田 仁さん
  • 岐阜県SDGs推進課長
    浅野 恭代さん
  • 大垣西高2年
    和田 拓己さん
  • 大垣西高2年
    桐山 実弥さん
  • ファシリテーター
    サンメッセ総合研究代表
    田中 信康

若い世代の人たちに、
SDGsに興味を持ってもらいたい。

田中:では、第2部、始めさせていただきます。「SDGsの達成に向け、どうアクションしていくか」っていったところについて、何より今日は高校生の皆さんにも参加してもらってってことで、ぜひ率直な意見をいただきたいなと思います。さっそくですけど、石田市長。

石田:はい。

田中:大垣市も石田市長が市長にご就任されてから、このSDGsっていう言葉が新聞をかなり躍るようになって、市長がいろんなところにお顔を出されています。本当に石田市長、行動的といいますか、アクティブなお方ですので、本当にリスペクトしている。皆さんの頼りがいのあるお兄さんみたいな市長だと思っています。ぜひ今、大垣で取り組んでらっしゃることを、ちょっと市長の方からお話いただきたいと思います。石田市長、よろしくお願いします。

石田:ありがとうございます。お兄さんじゃなくて、たぶんお父さんか、おじいちゃんかなっていう感じかもしれませんけれども。(笑)
大垣市が取り組んでいます、この『環境SDGsおおがき推進プロジェクト』。こちらの方を少し説明させていただきます。このプロジェクト、未来を担う人材、要はもう皆さんのような若い世代の人たちがSDGsに興味を持っていただくこと、そんなことをめざして、1つ目としては、今日のような講座などを開設する、「環境SDGsおおがき未来創造事業」。そして今まで捨てられていた生ごみとか、草木など昨年からクリーンセンターで堆肥を作ろうっていうことで動き出しましたけれども、そうしたものを堆肥化して土の栄養にすることで資源の循環をめざす、草木や、「生ごみ等たい肥化推進事業」。それに「環境SDGsおおがきの普及啓発事業」。この3本の柱を基にして取り組んでいます。
 SDGsには本当にさまざまな、先ほどいった17、そして169のターゲットがありますけども、このプロジェクトでは特に皆さんの生活に身近な環境から入ってもらおうと思っています。とりわけ環境SDGsおおがき未来創造事業では、高校生の皆さんにSDGsとは何だろうというところ、基本的なところから、地元企業さん、もう大垣市のいろんな企業さんがすでにSDGs実践しておみえです。そんな取り組みを紹介することなどを通して、大垣の未来づくりにご検討をいただいていると。今年も、また未来を担う皆さん方で大垣の魅力を発掘していただいて、住みたくなる、そして働きたくなる、そんな大垣を一緒につくっていっていただきたいと思っています。
 次に、今年から環境SDGsポイント制度っていうのをつくりました。皆さん生ごみ、ごみなど出してみえますけども、生ごみって、市で回収する燃えるごみの25%が生ごみなんです。水分いっぱい含んでます。焼却するのにもすごい多くのエネルギーが必要です。この生ごみを堆肥化することで、焼却ごみの減量化、さらには循環型社会を形成していくということになります。その協力者として、資源の循環を進める市民の皆さんの取り組みをポイント化して還元をすると、そしてサポートしていこうというものです。
 皆さん、スマートフォン持っていると思いますので、ポイントのため方、使い方ですけれども、スマートフォンにアプリを落としていただいて、身近な、今日のこうした環境イベントとか講演会に参加してもらったり、お父さん、お母さんにいって、段ボールコンポストや、今、袋のコンポストもあります。そういったものを買っていただくとポイントが貯まってきます。そして貯まったポイントっていうのは今度、逆に、そうした堆肥化した土で作った安全な野菜や、今度から有料指定ごみ袋になるんで、そうしたごみ袋などと交換ができるようになります。今日、皆さん参加していただきましたので100ポイントずつ、全員にもう差し上げます。だいたい600ポイントでごみ袋10枚かなと思ってますので。

長谷川:私も欲しいんですけど(笑)

石田:ぜひともアプリダウンロードして、まずは環境問題の第一歩、スタートを切っていただきたいなと思います。そして6月25日に、クリーンセンター1階に、環境SDGsおおがき普及支援センターっていうのを開設しました。ここではSDGsの取り組み、今、SDGsのカードゲームっていうのもあって大変おもしろいんですけども、そんなものを紹介したり、いろんな人たちが来てSDGsを気軽に語り合える、そんな拠点としていますので、高校生の皆さんもぜひ見にきていただきたいなと思っています。
 大垣市が進めている「選ばれるまち大垣へ」、これをつくることは結局、SDGsのゴール、17のゴールをめざすことと同じだと思っています。今後とも目標に向かって精いっぱいがんばってやっていきたいと思いますので、西高の皆さん方もいろんな意見を、今日、そしてこれからずっと出していただけたらなと思っていますので、お願いをして大垣市の紹介とさせていただきます。

田中:石田市長、ありがとうございます。市長、1年間でものすごくアクティブに動かれて。やっぱり見える化していくっていうことも大事ですよね。

石田:そうですね。やっぱり、環境についてまずやりましたけれども、今度は、先ほどもいいましたが、大垣市の未来ビジョンを、見直しをしています。ですから今度は大垣市の事業が、あの17どれに当てはまるのか、全部今考えています。先ほどミラさんがいってみえましたけども、何をやるのもSDGsだと思っていますから。事業、大垣市の生活の事業、それはすべてSDGsにつながっている。皆さんが生きていること自体がSDGsかなと僕は思っています。

田中:ありがとうございます。これはあくまでも個人的な感想ですけど、そうはいっても、あまりSDGs、SDGsと、これ見よがしにいわない市長だと僕は思っています。すごくいい意味でお伝えしてるんですけど。すごく大事なことだと思ってまして。非常にそういう、本質的なところですね。さっきの前半の話でもありましたけども。本質的なところをみんなで、やっぱり感じてもらう。そのためにさっきのポイントをぜひ使ってください、皆さん。まずはそこからいきましょうというような大垣、石田市長のメッセージでした。石田市長、ありがとうございます。浅野さん、お待たせしました。岐阜県でも結構アクティブに取り組んでらっしゃって、今、「清流の国ぎふ」SDGs推進ネットワークの会員も、もう1,000になったんですか?

浅野:はい。6月末で998。

脱炭素社会を実現するため、
ぎふ清流COOL CHOICEを展開。

田中:県の取り組みを、浅野さん、ぜひご紹介いただけますでしょうか。

浅野:岐阜県の浅野と申します。岐阜県の取り組みについて少し紹介させていただきます。先ほど市長さんがおっしゃられたように、SDGsの取り組みっていうのは地方のまちづくり、将来のまちにどうつながっていくかということに非常に密接に関係してますので、皆さん方、将来の自分のことだと思っていただけるといいかなと思います。
 岐阜県では、地方創生の取り組みそのものがSDGsにつながっているということで、平成30年、2018年から、総合政策というか、政策企画を行う、岐阜県の清流の国づくり政策課というところでSDGsを担当していました。そこのなかの組織を少しずつ大きくして、この4月にやっとSDGs推進課という一人前の課になりまして、先ほど紹介のありました「清流の国ぎふ」SDGs推進ネットワークで、メルマガの発信ですとか普及啓発なんかをしています。
 具体的にSDGs推進課が何をやってるかというと、県民の皆さんや県内の事業所の方々にSDGsに関心を持っていただいて、実際に取り組んでいただく環境を整えるというところが主な業務です。そのためにネットワークもつくってますし。そのなかで、先ほどから話に出ています、何から取り組んでいいのかわからないという人たちのきっかけづくりや、SDGsに取り組むスタートになるようなヒントを提供していける組織でありたいと思っています。
 このネットワークですけれども、大きな特長として、会員はどなたでもなれます。企業さんでも、自治体でも、それからNPOとか団体でも、個人で入会することも可能です。とにかくSDGsに関心があって、これから何か取り組みたいという人が申し込みをしていただければ会員になれるということで、発足から2年と3カ月やってきて、やっと1,000会員さんになりそうなので、これからも続けていきたいと思っています。
 具体的に岐阜県が、SDGsの推進って何をしているかということですけれども、皆さんがわかりやすいところで、今年度、力を入れてるのは脱炭素社会の実現とDX、デジタル化ですね。ここが今、力を入れてるところです。脱炭素社会の実現ということで、「ぎふ清流COOL CHOICE」の展開っていうことをしております。実際に、今ものすごく暑いんですけど、この異常気象は地球規模で何とか取り組まなきゃいけない問題ですので、岐阜県としては2021年の3月に、地球温暖化防止・気候変動適応計画を策定しまして、国でもいってますけれども、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を定めて、排出の抑制を行う緩和策と、気候変動の影響を軽減する適応策の両面から取り組んでいます
 このCOOL CHOICEっていうのはどんな取り組みかというと、脱炭素社会づくりに貢献する、環境にやさしい製品に買い替えるとか、環境にやさしいサービスを利用するとか、先ほどミラさんのお話にもあったようにライフスタイルをちょっと選んで、環境にいいことをしてみようみたいな、賢い選択をしていきましょうという取り組みです
 DXのこともちょっとお話ししておきたいんですけれども、デジタルトランスフォーメーションって、すごく最近よく聞く言葉だと思うんですけれども、SDGsに直接関係ないように思われるかもしれないですけれども、一昨年度、皆さんが中学生のころでしょうかね。新型コロナの第1波のときって、急に学校が一斉に休校になっちゃって、それをきっかけにものすごくオンラインでの授業、在宅で、家で視聴するような授業が一気に普及したと思うんですよね。その後は、例えば家族が感染して学校にいけないっていうときでもオンラインで授業が受けられたりとかあったと思うんですけれども、こういうデジタル技術を活用することで学びの場が確保されるという一例だったと思います。DXっていうのは教育だけじゃなくて、医療だとか農業分野、林業の分野、防災の分野においてもDXを活用しながらSDGsの取り組みが進んでいます
 そのほかには、食品ロスの削減ですとか、それに付随して、フードバンクとかフードドライブという言葉聞いたことありますでしょうか。家庭で余っているけどまだ食べられる食品を必要な方に寄附したり、廃棄しちゃうような農作物、売れないものを製品化するとか、そういうことにも取り組んでます

田中:皆さん、実は、岐阜県はSDGs未来都市に選定されて、国に選定されて、優遇措置、要するにお金が少し、回るような形になっているところあってですね。まずは県がこういったところのリードオフマンになっていただいて、今、市町のほうにさまざまな施策を落とし込んでいくっていうような、いわゆる監督というか、普及啓蒙をリードしてくれるっていう立ち位置になっていただいています。本当にこれからもっともっとさまざまな取り組みをされていくと思いますし、私も実はこの間、つい、教育DXのところで関わらせていただいて。

浅野:ありがとうございます。

自分たちが生きていくこと
そのものがSDGsなのかな。

田中:今、非常にこれをアクティブに進められているというような県であられます。ありがとうございます。石田市長、そうはいいながら、この対象っていうのは結局、今日、皆さん聞いていただいている方と、この講座をアーカイブでご覧いただくっていうような方。今日はスタートアップですので、だいたい市のなかで10校ぐらいが対象になっていると思います。みんな、このような形で聞いていただくというような話になると思います。高校生がやっぱり私は、冒頭にもお話しいただいたように、主役だと思いますし、彼ら、皆さんの未来は皆さんの力でやっぱり切り開いていくべきだと思いますけど。
 もう1つは、さっきミラさんがいったように、それをわれわれ大人たちが、結局そういったところの門戸をしっかり開いてあげて、これもやりなさい、あれもやりなさいではなくて、これもやってみようぜとか、これもやってみたらどうかなっていうようなところをいろいろ切り開かれていると思います。どうですか、高校生たちに期待することや、エールなど送っていただきたいと思いますが?

石田:いや、もうエールっていうか、期待しかないんですけれども。本当に先ほどのミラさんの話を聞いてて、みんな、一生懸命聞いている姿を見て、やはり自分たちがこれから社会に出ていって、どういう時代になっていくのかなって1つ考えたときに、先ほども少しいいかけましたけれども、やはり自分たちが生きていくことそのものがSDGsなのかなと。そういうなかにおいては大垣の企業さん、大垣、16万都市ですけれども、田中さんのところのサンメッセさんもそうですけれども、西濃運輸さんとか、イビデンさん、共立さん。みんなどうかわからないけど、東証プライムに上場している企業さんが4社、東証スタンダードが4社もあって、こんな16万都市、日本どこ探してもないんですね。で、それぞれの会社も一生懸命地域のいろんな事業に参加をしていってくれると。
 皆さんの勉強にも一生懸命そうした企業さんが協力をしていただける、また、それぞれの企業が温暖化対策であったり、いろんなSDGsの活動を今しているというところにおいては、皆さんここで勉強されること、これをあと、いろんな企業の方からもいろいろ教えていただけますので、大垣にはすごいいっぱいすばらしい企業があるので、高校生の皆さんと市内の企業と、また、先生方を含めて、いろいろ勉強がこの1年でできるのかなと思っていますので、存分に楽しんでいただきたいと思うし、それが絶対将来の力になるとい思うので一生懸命取り組んでほしいと思います。

田中:ありがとうございます。

長谷川:いや、うらやましいですよ。もう私、SDGsできたのっていつでしたっけ。私、学生のときなかったので。

田中:2015年だからね。

長谷川:そうなんですよ。学んでないんですよね、SDGsはじめ、何でもいいんですけど。ちょっと環境問題やばそうぐらいで、こうやって授業として県だったりとか自治体が学校と組んで取り組んでくれる、教えてくれる環境があるって、あらためてうらやましいなって。教育の場ってだれもが得られるわけではないので、今日はぜひ私も参加したいって。

田中:そうですね。

長谷川:うん、楽しんでもらえたらいいなと思います。

田中:ミラさん、ありがとうございます。浅野さん、同じ質問をちょっと県の立場で、あるいはもう浅野さん個人の立場でも結構です。ぜひ、皆さんに期待することってどうでしょう?

浅野:個人の立場で、若い皆さんにお伝えしたいのは、SDGsに限らず、いろんなことに興味を持ってほしいということです。若いときって、いろんなことに興味があって、あっちにもこっちにも手を出したくなっちゃって、もう出しちゃえばいいと思うんですよね。そのときにSDGsにつながらないかなってことを、ちょっと考える癖というか、そういうことをいつも思っていてほしいなっていうことですかね。
 例えばすごい音楽が好きだったとして、皆さんはコンサートとかライブに行ったりすると思いますが、たまに私も行かせてもらうんですけど。今日のように照明さんとか、いろいろあって楽しいと思うんですけど、例えば、そのステージで自分たちが使う電源だけは、自分たちで発電した電力を使ってるバンドがあったりとか、ライブ会場で働いているスタッフさん、黒い服着たスタッフさんはかなり厳しい環境で働いていると思いますので、その人たちの労働環境のことをちょっと考えるとか、なんかそんなようなことからいろいろ発想を、いろんなところに目を向けられる広い視野を持ってほしいなと思います。

結果を急がないでほしいって
強くいいたい。

田中:ありがとうございます。今はどうなんですかね。僕の子供のときや若い時って、あれやっちゃダメ、これやっちゃダメっていうことも結構多かったんですけど、もっと柔軟な発想でこういうのを許容しながら、教育の現場で、いい意味でのフリーな感じっていうのも得ていけるといいかもしれませんね。ミラさん同じ質問で、もう大垣のみんなに、ここがんばれよみたいな、何か、どうでしょう? このSDGs、この講座を通じて本当にこういうことを学んでほしいんだって、さっきもおっしゃっていただいたんですけどね。

長谷川:結果を急がないでほしいっていうのは強くいいたいです。私自身も含めて、やっぱり情報が早い、発信も何かいいたいと思ったらSNSですぐいえる世の中だと思うので、結構考えて行動するまでに、今まで、過去と比べて今ってすごく簡単になったと思うんですね。そのせいもあって、ちょっとネガティブな話をすると、今年がんばったって来年変わんないじゃんとか、何の問題でもそうなんですけど、すぐ結果を追わないでほしいなって思いますし。
 学びの機会をせっかくいただけているわけなので、学んだあとにすぐ、よっしゃ、大学でこれやるぞじゃなくてよくて、長い人生だと思うので、もう5年、10年とかのスパンで、ああ、これ関係あるかなってちょこちょこヒントを自分の中で結びつけておけば、うわ、ここだ!とか何かのタイミングでアウトプットする場があるはずなんですよね。何かと焦りがちなので、そこは急がず焦らずって強くいいたいな。私も発信してて伝わってるのかなとか、変わってるのかなっていうのの繰り返しなんですけど、そこはゆっくり、ぐっとこらえてやってますので。

田中:いや、すごくいいエールだと思いますし、みんな、あんまり肩肘張らずに、こういうことを考えていけばいいかなと思うんです。そのうえで、やっぱり何よりさっきの話ですよね。もう1部は結構みんなシリアスな話だったんでびっくりしたんじゃないかな。あんな話たぶん聞けないと思うんです。この現場のリアルな話っていうか、空気感がある程度伝わってきたんじゃないかと思うんですけど。そこでやっぱりミラさんがみんなにメッセージを投げかけてくれたっていうのは、もう一度いうけど、やっぱり自分の意見っていうか、自分の目で見た自分の考えを持つことなのかなと思った。

長谷川:そうですね。自分の意見を、そしたらどうやって持てばいいのってなったら、一部でお話ししたように、自分で調べたり、それを知ったり、をしないと自分なりの意見や考えは出てこないので。もうそこの繰り返しですよね、先輩方。いつまでたってもたぶん学んで、知ってっていうことなのかなっていうふうに感じております。

自分の意見があることで、
大人な耳を傾けてくれる。

田中:ありがとうございます。今年も長谷川ミラさんが大垣に来てくれるというのがわかっていたので、今日は各校の皆さんに事前にご質問を取らせていただいたんです。今回はその中から1つだけピックアップさせていただきました。ちょっと読ませてもらいますね。みんなと同じ高校生からの質問です。高校はどこかっていうのはちょっといわないようにしますね。

 私は高校を卒業したら就職を考えています。興味のある企業をホームページで調べてみるとSDGsっていう言葉がよく出てくるようになりました。SDGsは、だけど結構崇高な目標で、やっぱりとてつもない大きな目標にというイメージがあるんだけど、一高校生の自分の立場で本当になんか貢献できるのかなっていうところで疑心暗鬼になっています。
でもやっぱり今やらなきゃいけないということを感じたので、それって何なんでしょうかという質問をいただきました。どう答えます? ミラさん、いきなり直球で。

長谷川:高校生で、自分が何ができるのか。何でしょうね。私、いろんなみんなの性格に合わせて、もう答えが違ってくると思ってて。よく買い物するっていう子はさっきのポイントだと思うし、あとはそもそも就職先を、そういったSDGsを掲げてる企業が多いっていうメッセージ、そもそもがすごい。もうオーケーじゃんって思っちゃうんですよね。だからまず大前提としてそういった目標を掲げているところに就職をするとか、視野を、入れるとか。で、何だろうな。キャリアを積んでいくと、どんどん意見が通りやすくなる世の中です。日本はそういう、年齢を重ねると意見がどんどん通りやすくなっていく。

田中:ミラさんは、お父さまがそもそも新聞とか、そういう時事について詳しくないとなかなか会話してくれなかったって。

長谷川:そうなんですよ。そもそも私がこういった問題に興味を持ったきっかけが、もともと父親の仕事関係で、やっぱり父もニュースとかを取り入れて経済を見ていくみたいな仕事をやっていた手前、ニュースを私が見てないと、おまえそんなのも知らないのか、話にならないって。話してくれなくて。なので、いろんなメディア見てたんですけど。この間会ってもいわれましたよ。あれ、『エコノミスト』読んでないのかって、読みなさいっていわれて、ああ、いつまでたっても(笑)
 でもその代わり、ニュースを見ていたおかげで、若い段階からいろんな知識をつけていたので、大人の方が振り向いてくれることが多かったんですよ。あれ、君、いってることおもしろいねとか、よくわかってるねっていうことで、さっきいった、もちろんキャリア、年齢を重ねていくと声が通りやすい、意見が通りやすいっていうのも1つだけど、やっぱりきちんとした意見だったりとか、何かに基づいた、ニュースに基づいたでもいいんですけども、自分の意見があることで大人がぐっと耳を傾けてくれるっていう成功体験が私自身何度もあったので、そこは強くいいたいですね。年齢ももちろんだし、自分の中身を育てる。でもそれは学校もやってくれるかもしれないけど、こんなに情報があふれてるから自分で情報に向かっていかないといけないような時代にもなっているような気もします、現実的にね。

田中:ありがとうございます。さらにもう1つだけいっちゃうと、それをやることによって、大人たちがやっぱり振り向くようになったと。で、意見が通るようになった。そもそも最初からそうじゃなかったと思うんです。そうなってきたときの、何か自信がついたとか、大人と話をすることによってこういうことが起きたとか、自分への変化みたいなところ。これを高校生が聞いて、こういうことに自信を持ってくれっていうようなちょっとアドバイスをもらえるといいかなと思ったんですけど。

長谷川:私のたぶん性格もあると思うんですけど、本当に失敗を気にしなくて。忘れるわけではないんですけども、きちんと何か間違えたときに自分のなかの箱にしまって、経験にして、よし、じゃあ今回失敗したから次は絶対うまく生かすぞっていう、失敗ではなく、ただの経験なので。あと若いからいいじゃんってよくいわれたので、本当にその言葉を鵜呑みにしていました。何失敗しても私若いから大丈夫なはずと思って。で、どんどん挑戦して、恐れずに発言と挑戦をしていく。あと失敗を繰り返したことで、例えば恥ずかしい思いもたくさんしましたし。でもそれが自分の次の、ああ、こんな思いもうしたくないからもっと勉強しようっていう繰り返しのループに入っていたので、そこの失敗と成功の繰り返しだったような気もします。

田中:みんなかっこいいと思わへん? かっこいいよね。

長谷川: いや、でもやっぱり正直いうと、振り返ってみると、たまたまラッキーだったと思うんですけど、すごくすてきな大人たちや先生たちにも恵まれて、何かクラスのなかで質問と違う趣旨の答えをしたとしても、仮にその答えがよかったとしたら、もうすごい褒めてくれる先生がいて。ちょっとそれ、今回違うけど、めちゃくちゃ着目点いいよ、もっとがんばんなよっていうようないい先生が周りに多くて。そのおかげで失敗も自信につながったし。なので、今日も、先生方もいらっしゃるということで、何かそういうような教育も1個増えたらいいんじゃないかな。

SDGsってこれをしなきゃと
決められているわけではない。

田中:いや、ありがとうございます。浅野さん、ちょっと同じ質問なんですけどね。さっきの高校生は結局、自分たちに何できるのっていうことを質問したいんだと思うんです。浅野さんのご感想でぜひ。

浅野:確かに今、企業さんのホームページってものすごくSDGsが前面に出ているホームページが多いんですけども、どうして企業がSDGsの取り組みをアピールするのかっていったら、やっぱりSDGsに取り組まない企業が社会から選ばれない、評価されにくい時代になってるっていうことがまず一点あると思います。企業にしてみたら選ばれない企業っていうことは、企業の存続につながっていきますので、それで企業さんは自社の発展のために、かなりSDGsに積極的に取り組まれています。大垣市にある企業さんでも、かなり積極的に取り組まれている会社ってたくさんあって。なので、SDGsがぼんって出てきてしまう企業のことをそんなに恐れる必要ないのかなっていうことがまず1つ。
 それから、高校生に何ができるのか。先ほどからのお話、マイボトルの話とかもそうですし、いろいろあると思うんです、高校生でも取り組めることっていうのは。SDGsって別にこれをしなきゃいけないっていう決められてるものがあるわけではないので、企業がこの取り組みをしていこうって考えて、それを決めて、それに取り組めばそれがSDGsだし、個人でも、自分はこれやろうって思ったことに取り組めば、それはそれでSDGsに自分は取り組んでいますっていうことになると思うので、もう本当に簡単なことでいいと思います。この異常な暑さのなかで毎日シャワー浴びる時間を1分、2分短くするとか。

田中:いや、でも本当にそういう身近なところからなんでしょうね、きっとね。

浅野:だと思います。

田中:市長、同じ質問を、ぜひ市長からもお答えいただけるとありがたいんですけど。

石田:もう今ミラさんも浅野さんもいわれたとおりだと思うんですけども、やっぱりSDGsって2015年なので、7年、8年ぐらいしかたっていない。そのなかで、それぞれの企業であったり、いろんな方々が一生懸命それを模索してきているんですけども、1つ1つ見たときに、全部、人間が今まで生きていくためにやってきたこと、それから何も離れていないっていうところがあるので、皆さんが高校生として思いっきり勉強して思いっきりスポーツして思いっきり将来に向かって進んでいくこと、身勝手なこと以外は全部SDGsになるんだろうなと。
 で、17のゴール。先ほどいいましたけど、大垣市も今17のゴールに全部の施策を逆に結びつけていこうと。この施策は10番なら、この施策は1番だな、5番だなって結びつけてるので、さっき浅野課長もいわれましたけども、皆さんも1つ1つ仕事、行動をするときに、ああ、これSDGsの何をやっているのかなって。17個しかゴールがないので、それをちょっと頭に置きながらこれから動いていくと、もう1年後、2年後の就職のときにはしっかりとそれが身についてるかなって僕自身も思います。大人もしっかりとそこら辺りは、子どもたちにつけを回さないようにということで行政もしっかりとやっていきたいと思います。

お肉なしの食事にするだけで、
すごく大きな影響になる。

田中:市長、ありがとうございます。本当こういう力強い言葉をいっていただける市長なので、みんな安心だよね。お待たせ、和田くん、桐山さん。どうだろう。今日ずっと前半の話と今の話を聞いてきて、ミラさんでも市長でもいいよ、浅野課長でもいいけど、何か聞いてみたいことって。和田くんから、ぜひ。

和田:県の方に質問なんですけど、CO2を削減するとかいう話があったんですけど、自分が思うのは、基本的に車からの排出ガスとかだったり工場とかだったりがやっぱりメインだと思っていて。自分たち高校生で、そういうのにはあんまり関係なくて。そういうのに、CO2削減に自分たちが貢献できること、どういう形で貢献できるのかなみたいなところを聞きたいなと思っています。

浅野:とってもいい質問だと思います。ありがとうございます。本当にCO2の削減って大きな問題で、例えば今ヨーロッパだと電気自動車、EV、イギリスだと11%以上EVが普及してるんですね。それ、日本だとどのぐらいかっていうと1パーセントぐらい。EVの普及率って1%ぐらいで。確かに電気自動車、車を走らせるときには、ガソリンみたいにCO2の排出はしないんですけど、じゃあ日本の場合、そのEVの燃料となる電気を発電するのに、やっぱり火力が今中心ですので、石油ですとか石炭とかっていう化石燃料を使って発電してるっていう日本の現状があるのに、EVをどれだけ普及させることがCO2の削減になるかっていうと、またちょっと、うーん、どのぐらいになるのかなっていうところもあって、なかなか、本当にCO2の削減って難しい問題なんですけれども。
 今、政府でも熱中症と電力量の、使用量の削減っていうところで大変頭を悩ませてると思うんですけど、日本だとなかなか、太陽光の発電も、かなり今、家庭とかでも普及してるんだけれども、何が問題かっていうと、太陽光発電は時間帯によって発電量にものすごく差がある。で、みんなが使いたいときに適正な量が発電できないとかっていうところの問題とかもあって、本当にいろんな人がいろんなことを研究しながら、どうするのがいいのかって考えている問題ではあるんですけれども、その電気の使用量っていうところで少しずつ皆さんが削減できれば全体としての使用量が減るので、そうしたところでの取り組みっていうのがCO2の削減につながっていくのではないかと考えています。

長谷川:これ1個、さっきのマイボトル的な話でいくと、EV車、ガソリン車、水素車、どれが一番CO2を排出していないかっていうとガソリン車なんです。だからEV車だったらいい、水素車だったらいいとかではなくて、実は、ガソリン車のほうが一番、製造する時のCO2排出量が少ないとか
 あと車とか工場っていってたんだけど、さっき一部でいったみたいに、世界で見たときにランキング的には家畜が1位なのね。だから例えば、特に牛肉とか1食抜くだけでもすごい大きな影響があったりとか。牛ちゃんたちを生かすために水をたくさん使ったり。いろいろ取材を見てたら、今猛暑ですから、牛ちゃんたちに扇風機が必要で、そこに電力がかかったり、と一番は家畜なんです。だからもしCO2っていったら、例えば車乗らないから関係ないじゃなくて、あ、1食お肉抜きにしようとかもすごい大きな影響は出るってもうデータに出てたり。
 あとはさっきいった、2番目はファッションなので、洋服をいっぱい買ってる人は買うのを減らす、あとは古着を買うってだけで、実際、排出は目には見えないけども、洋服がここの店頭に来るまでに隣の国から船で運ばれて、そういうのをカーボンフットプリントっていうんですけど、そこへのエネルギーがかかるから、結果的に実は車ってそんなに環境に悪くないんじゃないかみたいな。だからいろいろそれも、排出してるところを、視点を変えると、電気を小まめに減らすとかもそうだけど、それ以外の部分。モノを大切に使う、新しいモノを買わない、家畜系はすごいCO2削減につながると、私調べでは、いろんなインタビューとかでは出ておりますよ。

田中:そうですよね。

石田:大垣市も、「ゼロカーボンシティおおがき」を2020年の12月に宣言をしているので、もう当然、車も全部切り替えていきましょう、これからはという話。今のお話のように、当然、電気自動車にしても同じことなんで、いろいろその辺は検討しなきゃいけないんですけども、やっぱりCOOL CHOICEということで、クールビズに今していますよね。とにかく人間が電気を使わない生活を少しでもしなきゃいけないのかなと。だからノー残業であったり、人が生活する時間を太陽の明るさに合わせられる。本当ならもう少し、フレックスタイムにできると日本はいいんですけど、サマータイム制はちょっと取れないので今のままですけれども、世界的に見ると、フレックスタイム制にしてみたり、いろんなことをやっています
 そういう意味合いでは、われわれとするとノー残業デーで早めに帰って、早いうちにご飯を食べて早く休んでいただくとか、いろんな、生活のリズム1つ1つも考えていくことによって、みんなにできることっていっぱいあると思うんですよ。車に乗らないだけじゃなくて、太陽光に頼るだけではなくて。その辺はやっぱり一緒に考えていきたいなと、また、ご協力をしてほしいと思います。

長谷川:私自身もよく反省するんですけど、携帯の充電とかも電気使いますから、携帯の使用量を下げるっていう。パソコンとかめちゃくちゃ使ったりするので。細かいですけど、そういう、例えば車乗ってる人はたまに自転車にしてみるとかも。週に1回の変化ですごい、計算してみると、大きな変化になるっていうのは伝えたいです。

田中:和田くん、いいかな。

和田:排出源とかの考え、どういうことから排出しているかっていうのをあんまり考えていなかったので、やっぱりそういう見方を変えるっていうのは結構大事だなって思いました。ありがとうございます。

田中:いい質問だったと思います。ありがとうございます。本当にこういう1つの質問に対してもこれだけの意見がこうやって交換できるっていうのも、すごくこのSDGsを知るっていう、学ぶっていうところでやっぱり有意義なのかなって思うんでね。

長谷川:でも間違いなく商業施設とか駅とかデパートとか減らさなきゃいけないですよね。そういうところでめっちゃがんがん冷房かかってるのを見ると、私の家の節電はなんだったんだろうみたいな気持ちにも正直なります。特に東京とかすごい、もうどこ行ってもきんきんに寒い、節電ってどこにいったんだろうみたいなのが、あるので、そこはバランスです。私たちもやらなきゃいけないこと、今いっぱいあるし、でも企業とか、できること、まだまだあるような気はしますね。

大きな視点で見たときに、
もっとスピードアップしないと。

田中:じゃあ桐山さん、お待たせしました。ぜひ何か1つ。ミラさんにでもいいし。

桐山:私は今日、SDGsっていう言葉は知っていたんですけど、SDGsについて岐阜県とか大垣市が何をやっているのか全然知らなくて。今、知れたんですけど、SDGsの目標は2030年で、あと8年なんですけど、8年後に岐阜県とか大垣市、あるいは日本とかがどうなっていればいいかっていう目標みたいなのを聞きたいです。

田中:なかなか難しい質問をいただきましたけど、市長、いかがですか?

長谷川:でも難しいですよね。2030年、おっしゃる通り。もうすぐそこだよって。でも今こんなにできてないんだったら間に合うの?っていう不安はありますよね。たぶんそこからきている。どういう生活をすれば果たして目標のライフスタイルだったりSDGs達成になるんだろうっていうのは、確かに疑問ですよね。

石田:でも目標、ゴールっていうのが、2030年を目標にはしていますけれども、そのときにこの形にしなさいという明確なものっていうのはわれわれ持っていなくて、逆にいうと。今スタートしているものを着実に歩ませていくというか、進めていく、その全部が動き出すのが2030年でもいいのかなと個人的には思っています。まだまだ全然動いていない部分があるので。
 17のゴールに、今日も、先ほどいいましたけども、大垣の未来ビジョンっていう30年後を目標にしたビジョンがあって、その5年計画っていうのを来年見据えるのに、今年1つ1つの政策に全部SDGsの番号を振って、何がどれぐらいできてるのかパーセンテージを見ましょうと。5年後にはそれが100にはならないと思うけれども、まずそれで動きだすことで少しSDGs、完成ではなくて、SDGsに動き出したというところが僕の目標としては、結論になってしまうんで、2030年のときにどんな形になっていればいいですかっていうと、僕らはすべての事業にSDGsをひもづけて、SDGsが動いているようになっていると、そうした持続可能な社会づくりに邁進しているという状況下はつくっていきたいと思っています。

田中:浅野課長、県としてはどうでしょうか?

浅野:岐阜県では、2030年のあるべき姿っていう、岐阜県が2030年、どうなっていたらいいかなっていうところで、「自然と人が創り出す 世界に誇る『清流の国ぎふ』」っていうのを目標に掲げています。これ、何かっていったら、やっぱり岐阜県ってものすごく自然に恵まれてるんですよね。海はないけれど、すごくきれいな川と山が。山も3,000メートル級の山から、本当に手軽に登山ができるこの辺りの養老山とか池田山とか、そういう手軽に行ける山もあるっていうことで、とにかく自然と共存しながら、でも経済活動もきちんと発展させて、みんなが住み続けられる岐阜県でいましょうっていう目標を立てています。これはもう、おそらく大垣市さんも同じように、2030年、大垣市が皆さんに選ばれて、住み続けられるまちであるようにっていうことだと思いますので、そういうところをめざしています。

石田:「市民1人1人が夢を語り、希望あふれる大垣市にします」っていうのは、言葉としてはあります。

浅野:そういうところをめざしております。

長谷川:これ、1個、すごい厳しいことをいうと、SDGsって言葉が流行ってるの日本だけなんですよね。今ではレジ袋税、日本でも当たり前ですけど、私のヨーロッパでの経験でいうと、7年位前からで、もう今では20円ぐらいするんですよね。日本だと5円ぐらいで買えますけど。だからちょっとびっくりしたのは、スーパー行ってて、あ、袋忘れた、どうしようっていって、でも買いたくないしって思って、ぱって横見たら、おばちゃんがルイ・ヴィトンのバッグに、ぶわーってお肉とか野菜とかいっぱい入れてて、あ、そうだな、それでいいんだよなみたいな。
 これ、何がいいたいかっていったら、感覚的にエコバッグを持たなきゃではなくて、もともとヨーロッパの方々って、例えばそれ要らないよねっていう、もったいない精神があって、要らないものは要らない。新しいものがいいという考えがなかったり。あとは日本とかだと、どんどん新しいビルが出て、どんどん都市開発されてますけど、岐阜は古民家再生プロジェクトとか、かなり、私も取材行かせていただきましたが、世界から注目されてますよね。国内からも、もちろんだと思うんですけど。それってなぜかっていったら、海外の方々、欧米の方々は特に、古いものに対して美しいとか、かっこいいっていう考えを持っている。だからわざわざSDGsっていわなくても、もともとこの考えだったりっていうのが根づいていたり、教育で教えてもらってるから、変にゴールがなかったりするんですよね。
 これはちょっと先の話になってしまうかもしれないんですが、まさにおっしゃっていたみたいに、たまたま日本にはSDGsっていう言葉が刺さって、流行って、どんどん企業だったり、事業者だったり、自治体が変わっていく、超ポジティブに動いていると思うんですよ。なので、これをうまく利用して、別に世界では流行ってないから、日本だけなんで、みたいなことをいう人もたまにいるんですけども、そうではなくて、日本はちょっと遅れ気味なので、私たちもすぐ大人になっちゃうので、スピードアップを一緒にできたらと思っています。そうしていかないと、国内だけでいったら確かに大垣市、岐阜県、めちゃくちゃトップクラスだと思うんですけども、もう少し、先進国レベルだったりとか、大きな視点で見たときに、1歩、2歩スピードアップしないと、そこの焦りからきてるのかなって。やっぱりSNSで世界の情報をゲットしてるわけですから、当たり前に。それと比べると、あれ、なんか日本おかしいなっていう感覚を持っているのかなと思っていて。なので、両方。目標達成っていうことはないと思うんですけど、2030年に。でもそういう思いっていうのは、なんか、勝手に。

田中:ありがとうございます。ある意味、大垣への厳しいエールもいただいたと思いますので。

長谷川:トップクラス。もうすばらしいことなんです。どんどん、もっと日本をがーっと引っ張っていってほしいなと思って。希望です。

1人の持っている力の大きさは、
強く訴えかけたいな。

田中:ありがとうございます。桐山さん、ありがとうございます。本当に重要な質問で。僕はこれ、やっぱりビジョンを持つことってすごく大事だっていうことを会社でもいってるし、若い人たちとも共有している。どこへ向かって進むかっていうことっていうのを示さないから、みんなやっぱり道に迷うと思うんだよね。なので、すごくいい質問をいただいたと思いますので、大人たちでがんっていこうと思います。ありがとうございます。
最後に、浅野さん。今、ミラさんから大垣市に対しての少しエールもいただきましたし、岐阜県として大垣市に対してのエールを一言お話しいただけますか?

浅野:今日、市長さんのお話を伺って、すごく積極的に取り組まれているという、感想を持ちましたので、これに向かって、突き進んでいただきたいと思います。若い方たちに、こういうふうに長期にわたって事業を展開していくって、すぐに結果は出ないかもしれないけれど、やっぱりとても大事なことだと思うんです。本当にすばらしい取り組みだと思っていまして、この事業が。こういう取り組みが県内のほかの市町村にもつながるといいなと感じました

田中:どうもありがとうございます。市長、これを受けて最後にちょっと一言。

石田:お褒めの言葉というか、エールをいただきましたけれども。でも西高の皆さんがこれからどれだけ考えてくれて、どれだけすごい返事をくれるかっていうのが、先ほどの2030年の答えになってくるのかなと思っています。大人としては精いっぱい、もっともっと馬力をかけてがんばってやっていきたいと思います。これから、今年1年間いろんな経験をしていただけると思いますけれども、本当に真剣に取り組んでもらうことで絶対みんなの将来に、大きな力になってくるし、これが大垣市の力になるし、岐阜県の力になるし、日本のパワーになっていくと思いますので、いろいろ意見をまた出していただくようにお願いしたいと思います。

田中:大垣市長、ありがとうございました。ミラさん本当に今日来てもらって、2年連続で来てもらってありがとうございます。本当に、最初にこのお話をオファーさせていただいたときに、中途半端な関わり方、嫌だっていうようなことをはっきりいっていただきました。なので、僕も、いや、本当に複数年関わってもらいたいし、じっくり、今回のこの1年間、昨年はいろいろ、コロナでだいぶ制限があったので残念だったんですけども、今年は少し、ちょっと今増えてきたけど、本当に関われるところに関わってもらって、アドバイスも途中でいただきたいなと思います。クロージングイベントには生徒さんからの発表も予定してますので楽しみにしててください。

長谷川:いや、今日はありがとうございました、暑いなか。いろんな大人がいろんなことをいいましたけども、皆さんなりに処理していただいて、明日から、明後日から、来月からでもいいです。どう行動するのか、考えるのかっていうのは、それぞれやっていただけたらすごくうれしいなと思うし、1人の大きさ、1人の持ってる力の大きさは、強く訴えかけたいなと思います。こういった、たぶん学生の反応がよかったってなったら、皆さんがそれぞれ、今日、県庁だったりとか、戻ったときに、かなり大きな材料になりますよね。なので、そういう声も届けるっていうのも1つ覚えて、覚えてというか、やっていただけたらうれしいなと思います。クロージングイベントでお会いできること、楽しみにしております。

田中:長谷川ミラさん、ありがとうございました。僕は大垣生まれ、大垣育ちなんです。皆さんのちょっと上の先輩というか、だいぶ上かな。だけど、僕、これ、SDGsに関しては全国的にいろんなところにお声かけいただいて、回らせていただいています。本当に来月は、ちょっとある県のほうからもやっぱりお声かけいただいていて、各県のSDGsのアドバイスにもつかせていただくんですけど。これは、手前みそなんですが、地方で大垣市のようにここまでの活動をしてるところってそうそうないんですよ。なので、実際皆さん恵まれてると、本当にさっきミラさんもいってくれたように、思っています。なので、しっかり学んで、わかんないことをどんどん聞いていってください。  皆さん、どうもありがとうございました。