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Interview
SDGsの先駆者に訊く

Re:toucher 37
若手経営者のネットワークで、
ローカルな社会課題を
解決する。

公益社団法人大垣青年会議所(岐阜県大垣市)

第71期 理事長 卯田 貴大さん
インタビュアー Re:touchエグゼクティブプロデューサー 田中 信康
SDGsターゲット
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
※このターゲットはRe:touch編集部の視点によるものです
1952年(昭和27年)に、日本で25番目の青年会議所として誕生した公益社団法人大垣青年会議所(Junior Chamber、以下、大垣JC)。西美濃地域の2市9町で「明るい豊かな社会」を築くため、まちづくりや人づくりなど社会貢献活動に尽力されている。コロナ禍でその活動が大きく制限されるなか、70周年記念の一大イベントを計画しているほか、日本青年会議所のSDGs宣言に呼応して、新たにSDGsへの取り組みも始める。
青年会議所の特徴である「単年度制」という仕組みで事業計画を進めるなかで、毎年違った工夫がされ、昨年度で8回目となった「ツール・ド・西美濃」は、大垣JC、自治体、大垣商工会議所などの地域連携で運営されている人気のサイクルイベント。また、西美濃地域2市9町、社会福祉協議会と防災協定を締結しているほか、中学生のキャリアデザイン教育にも役割を果たしている。全国の青年経営者をネットワークする青年会議所は、ローカルな社会課題の解決に貢献してくれるとして、地域から大きな期待が寄せられている。
今回は、大垣JCの第71期理事長である卯田貴大さんにお話を聞いた。

西美濃地域2市9町を、
「明るい豊かな社会」に。

田中:卯田さんは、公益社団法人大垣青年会議所(Junior Chamber、以下、大垣JC)の2022年度、第71期の理事長をされているんですね。

卯田:大垣JCの歴代の理事長は、本当に西美濃地域の財界を支えてこられた方ばかりで、重責を担っていると感じています。

田中:まず、大垣JCについてご紹介いただけますでしょうか?

卯田:1952年(昭和27年)に、日本で25番目の青年会議所として誕生しました。西美濃地域で「明るい豊かな社会」を築くため、まちづくりや人づくりなどのお手伝いをしています。

田中:今、大垣JCに所属されている方はどれくらいいらっしゃるんですか?

卯田:現在は45人ですね。

田中:近年の会員数の傾向はどうでしょうか?

卯田:青年会議所には、20歳から40歳までという年齢制限があります。大垣JCでは近年、会員数が若干少なくなってきているので、今年は会員数の拡大に力を入れていきたいと考えています。

田中:それも仕方がない状況ですもんね。

卯田:新型コロナウイルスの影響で、この2年間は本当に苦労しています。

田中:岐阜県のなかで、JCの連携ってあるんですか?

卯田:岐阜県には17のJCがありまして、岐阜ブロック協議会というものを組織しています。ここでは、岐阜県を対象にした社会貢献を行っています。

田中:卯田さんは大垣JCに入られてどれくらいになるんですか?

卯田:私は8年目ですね。今年で卒業になります。

田中:大垣JCで社会貢献を続けてこられて、理事長というお立場にもなられて、どのようにお感じになっていますか?

卯田:大垣JCに入会してよかったことはたくさんありますが、私が横浜市出身で西美濃地域に友人がいなかったということで、同年代の経営に近いポジションの方との交流や人脈をつくりたいと思いました。そういった点では、先輩や後輩、そして、同年代で、会社のことでもそうですし、家庭のことでも相談できる友人ができたことが大きかったですね。

田中:うちの会社にも大垣JCのOBがいますが、地域でかけがえのない仲間ができますし、それは卒業してからも続きますもんね。

卯田:ずっと続きますね。


自転車でチェックポイントを巡る
「ツール・ド・西美濃」。

田中:これまでの大垣JCの活動で、印象的に残っているものはありますか?

卯田:私も6年間携わっている「ツール・ド・西美濃」が、とても思い出深いですね。西美濃地域2市9町を自転車で巡りながら、ミッションをクリアすることで獲得するポイントを競うサイクルイベントです。

田中:コロナ禍でも開催されたんですか?

卯田:そうですね。これまでは1日で行っていたんですが、昨年は新型コロナウイルスへの対応として、2カ月間の期間を設けてより多くの参加者に楽しんでもらえるように開催させていただきました。参加者はスマートフォンに専用アプリをダウンロードしていただき、好きな時に自転車に乗ってチェックポイントを巡り、その場でスマートフォンでチェックインしていただけるようにしました。累計のポイントに応じて西美濃地域にゆかりのある賞品をご用意させていただいて、リアルタイムで自分の順番がわかるようにしていました。

田中:ツール・ド・西美濃は、実行委員会で開催されているんですね。

卯田:そうですね。西美濃地域の自治体や大垣商工会議所にもご協力いただいています。

田中:チェックポイントが100カ所もあるんですね。

卯田:北は揖斐川町の徳山ダムから、南は海津市の木曽三川公園まで。

田中:すごく広範囲。

卯田:1日で全てのチェックポイントを回るのは不可能なので、4~5日ぐらいかけて走っていただいたり、また、養老鉄道にサイクルトレインがありますので、これを利用してショートカットしながらポイントを稼ぐ方もいらっしゃいましたよ。

田中:コロナ禍で、逆に、ユニークなイベントになったのではないですか?

卯田:ご好評をいただきました。昨年は岐阜県在住の方に限らせていただきましたので、今年はできれば全国を対象にしたいと考えています。

田中:だれでも参加できるようにしようと。

卯田:本当は1日で開催できるのが、お祭のようになっていいかなと思っています。過去にはボランティアの方が100人以上、自治体からも職員の方に応援に来ていただいて、200~300人規模で運営するイベントだったので、地域連携という意味ではとてもよかったんですが。昨年は、スマートフォンで完結するイベントでしたので、ボランティアの方や自治体の職員の方にご協力いただくこともなくて。


自治体、社会福祉協議会と、
3者で防災協定を締結。

田中:大垣市社会福祉協議会と災害時の協定を締結されましたね。

卯田:日本青年会議所からの指示もありまして、大垣JCでも、大垣市だけでなく西美濃地域の2市9町の自治体、社会福祉協議会と3者で、防災協定を結ばさせていただきました。昨年の熱海市のような自然災害が起きた場合、青年会議所は全国組織ですので、日本全国から支援物資を集めることができるんですね。大垣JCと防災協定を締結できてよかったというお声をいただいています。

田中:非常に意義のある連携なのかなと感じています。

卯田:青年会議所の東海地区協議会では、スーパーマーケットと防災協定を締結したりとか、民間企業とも連携しながら、万が一のときに備えて防災への取り組みを進めています

田中:地域住民にしたらとても心強いですね。

卯田:熱海市で起きた土砂災害時も、被災地から買い物に行く交通の手段がないということで、日本全国のJCからの資金援助で臨時バスを走らせているんですよ。

田中:すごいですね。

卯田:青年会議所は会員の年会費で運営していて、本当に自分のお金と時間と頭を使って社会貢献しています。自分の会社の仕事には直結しないんですが、まちのためにとか人のためにとか共通の目標に向かって、みんなが一生懸命汗かいてやっていますので、卒業してからもそういったご縁が一生続いていくんじゃないかと思いますね。

田中:こういう大垣JCのご活動そのものがSDGsということができるんですが、やっぱりSDGsには自然に入っていかれたんではないですか?

卯田:日本青年会議所が2019年にSDGs推進宣言を採択しまして、日本全国でSDGsに取り組んでいこうということになりました。ただ、青年会議所がやっていること自体がSDGsと紐づいていることが多いので、SDGsを進めるために活動するのではなく、大垣JCの活動自体がSDGsにつながるという意識でやっています

田中:そうですよね。

卯田:ただ、SDGsを意識した活動にしていくことも必要ですので、今年はSDGsに積極的に取り組んでいくことにしています。4月には大野町や社会福祉協議会と連携して、地域住民のみなさんにもご参加いただき、防災セミナーみたいなものを開催します

田中:どのような内容になっているんですか?

卯田:大野町に大規模な災害が起きて、災害ボランティアセンターを立ち上げる場合に、どんなことが必要になるのか、カードゲームをしながらシミュレーションする内容となっています。

田中:災害ボランティアセンターは、社会福祉協議会が運営することになっていますからね。

卯田:そうですね。本当にそうなった場合、社会福祉協議会はどう動いたらいいのか、大垣JCは何をしたらいいのか、現場レベルではまだまだ課題が多いといえます。

田中:よくSDGsの話をさせていただくと、そもそも会社の事業自体がそうだよね、という経営者の方とか団体の方がいらっしゃいますが、SDGsはそれで終わってしまうと本当はだめなんですね。SDGsを基軸にしながら、ちょっと背伸びしないと達成できないようなことにチャレンジしていかないと

卯田:そうですね。

田中:だから、すばらしいことをおっしゃっていただいたなと。本当に共感できる部分だと思います。

卯田:ありがとうございます。


大垣JCが70周年を迎え、
大垣青年会議所創立70周年記念式典を。

田中:今年、大垣JCが70周年を迎えられるそうですね。記念式典を開催するとお聞きしていますが?

卯田:はい。2月11日の建国記念の日に、大垣フォーラムホテルで開催する予定でしたが2月時点でのコロナウイルス感染症の状況を鑑み、開催を見合わせています。

田中:そうですね。日々コロナの状況が急に変化しますから判断が難しいですよね。実際、開催される場合は70周年記念式典には、どのような方がご出席されるんですか?

卯田:日本全国のJCの方と歴代の理事長をはじめ諸先輩方、西美濃地域の自治体の首長さんらをお招きする予定です。

田中:特別なことをやられる予定ですか?

卯田:いえ、本当に式典のみで。大垣商工会議所の会頭や大垣市長、大垣JCシニアクラブの会長などにごあいさついただきます。

田中:西美濃地域の財界の方々や西美濃地域の自治体の方々がご出席されて、SDGsはこうした連携がとても大切ですので、無事に開催されることを祈っています。

卯田:そうですね。


JCのネットワークを生かして、
中学生にキャリアデザイン教育。

田中:大垣JCさんとして、防災のほかに社会課題として取り組んでいらっしゃることはあるんですか?

卯田:子どもたちの教育に力を入れていますね。昨年は、「大人って結構ステキだ!西美濃版15のREAL」というテーマで、いろいろな職種の15人の方に自分の仕事について語っていただき、それを収録したDVDを西美濃地域の中学校に配布しました。大垣東中学校では、岐阜県出身でストレッチやダイエットなどの動画配信で活躍されているユーチューバーのたろにぃさんの講演会も開催しましたよ。

田中:そうなんですね。

卯田:岐阜県の教育委員会を通じて、西美濃地域の中学校の現場にヒアリングをさせていただいたら、校長先生などから、中学生のキャリアデザイン教育に役立つことをしてほしいとの意見がありました。中学生のうちから、自分が将来どんな仕事に就きたいか考えられるようにしたいと。

田中:青年会議所には、いろいろな業種の企業経営者が多いですから、まさにうってつけですね。

卯田:学校の先生は民間企業とのネットワークがあまりないので、JCならできるだろうということでそういう機会を提供させていただきました。

田中:私もいろんな小学校、中学校、高校、大学で、SDGsについて講義をさせていただいていると、卯田さんがおっしゃるように、地域の企業が何をしているのか意外に知らないんですよ。なので、昨年、大垣東高さんで地域の企業6社と高校生が意見交換をして、最終的には、高校生たちからこうした企業が抱えている社会課題にアイデアや提案をもらうことをやらせていただきました。子どもたちもしっかりと未来を見ていますよ。こうした視点からのアイデアや提案には、はっとさせられるものが少なくないんですね

卯田:そうなんですね。

田中:ほかにも、東京都の私立高校では、金融経済について年間を通じて講義させていただいています。日本ではお金のことってタブー視されているところがあって、欧米諸国から見るとものすごく遅れているんですね。SDGsをよく学んでいる高校生はもう気づいているんですよ。SDGsはファイナンスの力で回していかないと、世の中にいいことをやっているだけでは立ち行かないって。大人が子どもたちに教えるのではく、子どもたちと一緒に学ぶ時代になったんだ、教育のあり方もすごく変わってきているんだと感じています。

卯田:本当にいろいろなことをされているんですね。

田中:実はもう社会課題になっているんですが、先生がとても疲弊されていて。決められたカリキュラムを消化するのに精いっぱいで、企業や社会でがんばっている方たちの意見を聞くことって、教育の現場ではすごく重宝されるようになっています。大垣JCのこういうエネルギッシュな想いをぶつけられれると、地域連携の根っこの部分が醸成されていくのかなと、今のお話を伺っていて思いました。


女性も含めたくさんの方に、
大垣JCに入ってもらいたい。

田中:これからは、お互いに意見交換し合って進めさせていただければ思います。

卯田:そうですね。

田中:この地域をよくしていきたいと、プレーヤーとして何かできることがないかという方が、本当にたくさんいらっしゃいますから。

卯田:よろしくお願いします。

田中:やっぱり大垣JCとしてのいいところを、どんどん伸ばしていかれればいいと思います。

卯田:どうしても会社の仕事もあり、家庭もあるなかでのJC活動になってくるので、とても負荷がかかっていると。ただ、負荷があることで成長できるんですが、最近では、自分の時間を大切にする方が増えてきて。今年は70周年ということでもあるので、会員一人ひとりから意見を聞いて、改善できるところは改善していきたいと考えています。

田中:well-beingも大切な視点ですので、そうしたなかでいかにモチベーションを高めてもらうか、とても難しいところですね。

卯田:そうですね、本当に。

田中:卯田さんは今年で卒業ということで、70周年というすごく大きな節目を理事長として迎えられて、どんな1年にされたいですか?

卯田:今年は、大垣JCにたくさんの方に入ってもらい、しっかりした組織を次年度以降に引き継いでいきたいと思います。若い会員に前向きに成長していってもらえるように、いろいろと口うるさく伝えていきたいですね。

田中:SDGsと一緒で、何かを浸透させていくには、しつこくいい続けることが大切ですよ。大垣JCとしてのSDGsのビジョンみたいなものはあるのですか?

卯田:まだ、これからといったところです。

田中: SDGsは数値目標をしっかり立てて、それをめざしていかれるとよいと思います。

卯田:そうですね。

田中:大垣JCの会員に、女性の方はいらっしゃるんですか?

卯田:女性は1人しかいないんですね。なので、女性会員も増やしたいとは思ってはいるんですが、どうしても夜に会議をやったりしますので、なかなか女性が入りづらいのかと。今後は、そういった環境面を整えていかないといけないですね。

田中:これもローカルな社会課題の1つかなと。大都市圏の女性なんかは、本当にアクティブですから。

卯田:そうですね。


70周年の記念イベントを
成功させたい。

田中:これから地域連携のなかでいろいろやらせていただけるとすごくありがたいです。大垣JCとして発信されることがありましたら、どんどんRe:touchをご活用いただければと思います。

卯田:ありがとうございます。

田中:大垣JCの会員の会社とかもRe:touchで取材させていただいて、PRさせていただこうと思います。理事長の会社でもぜひぜひお願いします。

卯田:そうですね。はい。

田中: SDGsを共通言語にしながら、こういうご縁が次につながってきますので、大垣JCさんのパワーをRe:touchにも注いでいただいて。

卯田:記念式典が終わったあとに、70周年記念事業として大きなイベントをしたいと考えていますので、ぜひお願いします。

田中:こちらこそ、よろしくお願いします。


子どもたちに金融教育の
機会を提供したい。

卯田:2020年に学習指導要領が改訂されたのに伴い、大垣JCでは7月に子どもたちに金融教育をやろうと計画しています。

田中:どういう金融教育を考えていらっしゃるんですか?

卯田:小学校の低学年向けのキッズマネースクールとして、保護者世代も金融の知識をお持ちでないということで、子どもたちをきっかけに保護者の方にも学んでいただこうと。まず、お金ってこういうものなんだよってところから入っていきたい思っています。

田中:すばらしい。金融庁も、今年から子どもたちへの金融教育に力を入れていきます。学校教育の現場にも入ってくると思いますので、タイミングもちょうどよかったですね。

卯田:この西美濃地域は広大でそれぞれにいろいろな想いをお持ちですので、そんななかで西美濃地域を1つにまとめる手法としてサイクルイベントをやってますし、地域の社会課題を掘り起こしながらSDGsに取り組んでいます。

田中:卯田さんがおっしゃるように、サイクルイベントのように楽しんでやっているうちに、そういう糸口が自然と見えてくるというか、やっぱりアクティブに行動していかないと。いつまでもコロナ禍のせいにしていられませんから。

卯田:そうですね。本当は、子ども向けの授業にもたくさんの方に参加してほしいんですね。ただ、新型コロナウイルスのリスクがありますので、WEBにしたり、もしかしたら青空教室みたいに外でやるとか、試行錯誤していかなければいけない段階ではあります。

TOPIC

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
※このターゲットはRe:touch編集部の視点によるものです
みんなで西美濃地域を盛り上げる
サイクルイベントを開催。
西美濃2市9町の観光やレジャースポットにチェックポイントを設置し、自転車で巡りながらミッションをクリアしてポイントを競うサイクルイベント「ツール・ド・西美濃」。こうして獲得したポイントは、グルメなどの賞品と交換できる。昨年で8回目を迎える人気のイベントで、100人以上のボランティアや自治体からも職員が応援に駆けつけ、大垣JCだけでなく大垣商工会議所や自治体などの地域連携で運営されてきた。
コロナ禍のなかで開催された昨年は、それまで1日で行ってきたイベントを7月21日から9月20日までと期間を大幅に拡大し、専用のスマホアプリをダウンロードして期間中の好きな時に自転車で走れるようにした。新型コロナウイルスへの対応で新しいイベントの形を提案することはできたと一定の評価はしているものの、これまでのように200?300人がこのイベントの運営に携わることもなくなり、みんなで西美濃地域を盛り上げていくという大垣JCがめざしていたものからは遠くなってしまった。

Company PROFILE

企業名(団体名) 公益社団法人大垣青年会議所
代表者名 第71期理事長 卯田 貴大
所在地 〒503-0856
岐阜県大垣市新田町1-2

Re:touch Point!

大垣JCで学んだSDGsへの取り組みを、ぜひ自社でも実践してもらいたい。

Re:touch
エグゼクティブプロデューサー
田中 信康
大垣市の財界を支えていらっしゃった経営者が歴代の理事長に名を連ねる大垣JC。日本青年会議所がSDGs宣言したこともあって、大垣JCでもSDGsへの取り組みを進めることになった。西美濃地域2市9町で「明るい豊かな社会」を築くという大垣JC設立の理念はSDGsそのものだが、SDGsはちょっと背伸びしないと達成できないことにチャレンジしていくことが大切で、しっかりした数値目標を立ててそれをめざすようにされるといいでしょう。
昨年で8回目を迎えた「ツール・ド・西美濃」は、地域連携で西美濃地域を盛り上げるサイクルイベント。また、西美濃地域2市9町、社会福祉協議会との防災協定、中学生へのキャリアデザイン教育などのローカルな社会課題の解決に、全国の青年経営者のネットワークという青年会議所ならではの強みを生かされている。こうした大垣JCで学ばれたSDGsへの取り組みを、青年経営者が自分の会社で実践されると、大垣市のSDGsシーンも一変すると期待している。