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Interview
SDGsの先駆者に訊く

Re:toucher 30
バランスボール
コミュニケーションで、
体と心の健康づくりを。

株式会社フェライズ(岐阜県岐阜市)

代表取締役社長 神 華奈さん
インタビュアー Re:touchエグゼクティブプロデューサー 田中 信康

健康志向こそ、フェライズの真骨頂!
17色のバランスボールで弾み、SDGsを学びたい。


私1人だけだったら、ここまで
がんばれなかった。

田中:2020年1月フェライズを立ち上げ、そして今年7月1日に、studio Cana parK 各務原をオープン。破竹の勢いだ!(笑)

神:第5波まで来るとは思ってなかったので、今では計画を立てられない状態でもあるんですが、自分自身がたぶんこの仕事がすごく好きなんですね。あと、やっぱり携わってくれている取締役もそうだし、社員、スタッフ、全員がフェライズが必ず成功するって信じていますので、それがやっぱり励みで、私1人だったらコロナ禍でここまでがんばれてなかったと思います。

田中:その中でも、休会されていた会員の皆さんも戻ってこられていると聞きました。

神:本当に、それがありがたいと思っています。もう旅行やご飯もなかなか行けないから、ここだけがストレス発散の場なんだよって、お願いだから閉めないでねっていってくださるので、こちらもしっかりと応えていきたいです。

田中:会社を立ち上げて即、コロナで社会が閉塞し、かつコロナ禍で、店舗拡大をされ、すごい!この秘訣は?

神:特に秘訣なんてありません。先日、大垣商工会議所さんの女性創業塾の外部講師として、30分間お話をさせていただいたんですが、30人以上の女性の創業希望者の方に集まっていただきました。その時に、少しでもその方たちの希望の光っていったらおかしいので、がんばろうという気持ちになってもらえればと思いました。

田中:前回お会いしてから、また、数段パワーアップされているように感じます。トップ走る人が元気であること、とても大切です。

神:はい。私自身が、バランスボールが最高だと思っている反面、それを押しつけるのが好きじゃなくて。バランスボールのインストラクターって、女性が子育てしながらできる仕事なので、子どもが生まれてリタイアされていた方が、どんどん復帰されてきているんですよ。バランスボールのレッスンは1時間なので、家庭の都合で仕事の調整が容易にできます。これからはきっと子育てをする男性も増えてくるんでしょうが、子どもを育てながら働く仕組みをしっかりとつくっていきたいと思っています。

田中:すばらしい。バランスボールが生まれたアメリカやヨーロッパなんかは進んでいるそうですね。もはや夢は国内に留まらぬ世界だ!

神:はい、是非。今は岐阜県が中心ですが、ゆくゆくは全国、世界へも目を向けていきたいです。世界の一例では、バランスボールはもっと身近らしいのですが、日本のようにちゃんと教えてくれるインストラクターがいなくて。バランスボールのレッスンという文化を、日本から持ち込んでいきたいと思います。

田中:楽しみながら健康になれるし、何よりコミュニケーションとしては絶好だ

神:先日、田中さんのSDGsのご講演をお聞きして、2030年までにどうしていきたいかが SDGsには大切だと教えていただいてから、発展途上国にもこの文化を持っていって、みんなに健康になってもらう。そして、女性が子育てしながら働けるようにしていきたいと思っています。

田中:勢いあるなぁ。神さんのことだから、本当にそれが実現しそうです。

神:今、引き籠もりの方たちの施設にもバランスボールのレッスンによく行っているのですが、それは私がレッスンするのではなくて、もともと引き籠もりだった方たちがインストラクターになって教えるんですね。たぶん、それが一番いい形だと思っています。同じように、やっぱり発展途上国でもそこの方たちが自分の仕事として教えて、それで、みんなを健康にするっていうコミュニティをどんどんつくっていけたらいいですね。


SDGsは遠い存在でなく、
もっと近いものなんだよって。

田中:さて、この17色のカラーボールで弾みながら学ぶゲーム型SDGsの企画をスタートされます。実にユニークな発想だ。きっかけは?

神:大垣ビジネスサポートセンターGaki-Bizの正田センター長の発案です。SDGsって自分が何をやっていいのか私自身がわかってなくて、そのお話をお聞きした時に、たぶん自分と同じような気持ちの方ってたくさんいるんだろうと思いました。うちの娘が小学校2年生なんですが、やっぱり学校でSDGsっていう言葉が出てくるといっていまして、でも、あれって何?何をすればいいの?っていうのを子どもからも質問されるんですね。そんな時に、SDGsは遠い存在ではなくて、もっと近いものなんだよっていうのを教えていかないと、2030年の目標達成に間に合わないんじゃないかと。もっともっと自分自身も勉強しなきゃいけないところですし、正解があるものではなくて、1人1人が考えるものだと思うので、まずは目で見て楽しんでもらって、それなら自分は何ができるんだろうと考えるツールになっていけたらと思っています。

田中:本当にいいアイデアですよ。またこれも勢いあるなぁ!(笑)

神: 1カ月半です、ここまで来るのに(笑)

田中:岐阜県のSDGsが進んでいるかといえば、まだまだ進んでいるとは言えない。僕はだからこそ、まず楽しんで、SDGsを考えるきっかけにするのは、すごくいいスタートアップだと思っています。難しいから勉強したない、ではなくてね

神:SDGsって聞くと、ハードルが高いものに感じてしまいますよね。それをだれでも楽しめる、だれでも考えられるんだよっていうものに、ハードルをまずは下げる必要があると思って、私自身もですし、もうこれは本当にぴったりのツールだと思っています。

田中:会員の皆さんは、まだご存じではないんですね? きっと会員皆さんの中でも、何かやらなきゃ!と単純に感じている人、少なくないんじゃないかなと思います。

神:そうですよね。今は、まだインストラクターにいっているだけですね。インストラクターもSDGsのことがまだわからないから、そこから説明をしてもらいながら、自分たちもファシリテーターとして発信できるようになっていきたいって、みんなから意欲的な意見をもらっています。

田中:この企画でSDGsの敷居を下げ、触れていただくきっかけになれば、素晴らしいと思います。

神:SDGsに関わるお話しを聞いてそれで終わりではもったいないので、それなら今日から何を始めようかと考えるツールになればいいなと。近所だけでもごみを拾おうかとか、それでいいと思うんですよ。

田中:これからの計画は?

神:このカラーボールは、子どもたちのテンションが上がるんですよ。なので、小学校や中学校で広げていきたいと思っています。愛知県半田市でもスタジオをオープンしていて、半田商工会議所さんにすごくご支援をいただいているんですが、半田市さんもこれからSDGsに取り組んでいかれるそうなので、半田商工会議所さんの力をお借りしながら、このカラーボールをSDGsの学びの一環として取り入れていただけないか、お話をさせていただいています

田中:どうですか、反応は?

神:すごくいいです。おもしろそうだね、何かやりたいねって。是非、田中さんにもこのプロジェクトのアドバイザーになっていただきたいです。

田中:微力ではありますが、喜んで。まずは大垣市でやりましょう。

神:ぜひぜひ、大垣市の全小中学校でやりたいです。

田中:バランスボールをやって“楽しい”の延長で、いろいろとSDGsについてディスカッションとかコミュニケーションできればいいですね。とりあえず、やってみようか!でいいと思いますよ。

神:そうですね。カラーボールには形があっても、SDGs講座は形がないものなので、臨機応変に、やる方たちに合わせて。17色みんな使わなくても、今日は、この色とこの色とこの色について話そうか、でもいいと思うので、その方たちの学びの時間になればと思います。

田中:コンセプトは、とりあえず、“楽しんで”、そして武器は何よりもコミュニケーションだ。企画をしっかり練れば、健康志向だけでなく、今の時代に求められている新たなコミュニケーションを産み、それが共創のきっかけになります。会員皆さま、子どもたちはもちろん、企業研修の一環でメンタル向上にも役立てられる可能性もあるんじゃないかな?

神:そうなんです。こじんまりとせず、多くの方々とエンジョイしながらやってみたい。やっぱり私1人の力では何もできないので、そんなことできるの?っていう方たちではなく、それならやってみようっていう方たちが集まってくれているのは、本当にありがたいですね。


メンタルヘルスに効果?!
ストレスチェックで見える化。

田中:そこで今話しかけたのですが、バランスボールとストレスチェックとの連携に関わることを話されていましたが、どうなっていますか?

神:株式会社ラフールというメンタルヘルス関連のベンチャーがあり、この会社さまと業務提携を公表いたしました。まだ具体的にはこれからではありますが、これを機に一気に動き出します。

田中:これはまたすごい!このラフールさんとの提携で何を進めていくかは、またあらためて取材させてください。何よりもきっかけはバランスボールで、メタボや鬱なども予防するということでしたね。

神:私自身がバランスボールで産後鬱が改善した経験をしているんですが、企業の社長さんに社員の皆さんの福利厚生にバランスボールをご提案しても、それでどんな効果があるの?って聞かれると、説得力のある回答がなかなかできないんですね。そこで、メンタルヘルスケアの会社さんと提携をさせていただくことで、睡眠障害とかコミュニケーション不足とかを見える化することができるようになりました。こうした睡眠障害やコミュニケーション不足などが、バランスボールとかの運動やコミュニケーションアップの講座などでどのように改善されているか、メンタルヘルス会社さんのストレスチェックで確認できるようにしています。

田中:カラーボールで楽しみながらSDGsについて考えましょうというのとは違って、バランスボールの効果をしっかりと見える化して企業などの福利厚生に活用してもらおうというものですね。

神:今、企業さんではストレスチェックが義務化されていますが、その結果をどうやって改善していったらいいのかわからない企業さんがすごく多いと思うんですね。これも、これからどんどん広がっていくだろうなという確信を持ちながらやっています。

田中:コロナ禍でこれまで見えなかったストレスが更に出てきている中、このバランスボールでみんなでわいわいやることで、職場のコミュニケーションが円滑になるんだ!と神さん意気込んでいらっしゃる。確かに職場のコミュニケーションを深めていくきっかけになりそうです。それは企業力を高めることにも繋がりますからね

神:ええ。そう思っています。この弾むっていう一見ただのお遊びに見えるようなことが、みんなの心の障壁を下げて笑いになってくれるので、今はコロナ禍でなかなか飲みにも行けないし、ソーシャルディスタンスでおしゃべりすることもできない状態なので、これからの結果がもう本当に楽しみですね。

田中:今、見えないものを可視化していくことは、社会課題としても、企業経営の視点でも最大のテーマです。社員のスキルやポテンシャルを可視化すると、内向的で表に出ることが苦手な方と、神さんのようにアグレッシブな方など様々な形で公平公正に評価していくことがより問われるようになりました。
個人の持っているポテンシャルをちゃんと見える化する企業がようやく具体的な形で出てきたんです。成果主義に偏っていた人事評価を見直し、モチベーションとかポテンシャルとかやる気とかを評価することを少しずつではありますが進められています。

神:自分が得意なことをどんどん伸ばしていける社会になってくれればいいなと思いますね。女性の社会進出とかではなくて、もちろん働きたい女性はどんどん能力を発揮すればいいし、女性も男性も自分が本当にやりたいことを見つけて、それに向かえる、立ち向かっていける社会ができればいいですね

田中:大切なのは、やはりジェンダーだけでなく、“平等であること”なのです。結局は、あなたはできるからすばらしいねって、それはそれで評価してあげなきゃいけないんですが、なかなかアピールの上手でない方もちゃんと評価できる社会になる。そして、やっぱりWell-beingで、あくせく働くだけじゃなくて楽しくいこうよっていうのが、フェライズの理念にあるのかなって思っています。 本当に、またすごい方が大垣市にはいらっしゃるなと思いましたもの。神さんとのきっかけは、ある日、突然、ダイレクトメッセージをいただいて!

神:でも、そこからこうやってつなげていただいて、ありがたいです。

田中:SDGsの一番いいのは、これですね!。僕たちRe:touchでは“どえらい出逢い”と称していますが、会ってすぐに熱い会話ができる

神:はい。本当にステキです。今回もこうやってカラーボールを作ったことで、このフェライズ自身もいろいろな垣根をどんどん取り払っていけるのかなと思います。SDGsを使いながら

田中:最後にいい言葉いただきました。楽しみにしてます。